NHKマイルカップと主要ステップレースついて考えてみたいと思います。

NHKマイルカップ過去5回平均ラップチャート
・前半3Fと後半3Fが大きく乖離しない
・1分32~33秒台がザラ

2015年のようなゆったりとした流れはレアケースですね。前半3F34.5秒前後で流れ、極端な展開になることは多くありません。ただ、時計勝負になること自体は珍しくなく、切れ味に優れたタイプだと足りないケースもちらほら見られます。どちらにしても弱点が少ないタイプや完成度の高い馬を中心と考えた方がよさそうですね。

今年は番組改編(主に直結しないレースがなくなった)の影響により例年以上に精査が難しいと思いますが、例によって前哨戦を振り返ってみたいと思います。

クイーンカップのラップチャート
・1000m通過が57.8
・上がり3Fが35.9

テトラドラクマがハイペースで押し切るというレースでしたね。クイーンCを好走していたアエロリットやメジャーエンブレムとは異なり、上がりがかかり過ぎていることが気になりますね。時計勝負そのものは悪くなく、現時点ならある程度は融通が利くと思いますが、これだけのパフォーマンスを見せられると持久力特化という感じがします。

ファルコンステークスのラップチャート
・ワンペース
・やや時計のかかる馬場コンディションだった

初芝のミスターメロディが好位から押し切るというレース内容でしたね。中間的なワンペースで例年よりも上がりがかかっていません。前後半3Fが2013年とほぼ同じで、この時の勝ち馬であるインパルスヒーローがタイム差なし2着しているので侮れないと思います。直感的にはあまりピンと来なくて、スプリンターのアサクサゲンキとマイラーのフロンティア相手に差をつけて勝っていることから非根幹距離向きという可能性も否定できないんですけどね(小声)

あと、フレンチデピュティ系やストームキャット系が活躍していて、全日本2歳優駿を快勝していたリエノテソーロが2着に入っているところを見ると、ダート要素は意外とプラス材料なのかもしれませんね。

毎日杯のラップチャート
・平均的な流れ
・ラスト1Fが平均を超過

2着のギベオンは上がり2位に2馬身差をつけられ、上がり1位の3着とはタイム差なし。ベクトル的には3着だったインディチャンプと同じで、ペースが上がるよりも純粋な上がり勝負向きであるように思います。 相手強化は疑問です。

あと毎日杯は以前ほどNHKマイルCと結びつかなくなりましたね。ハイペース、平均ペース、上がり勝負、いずれの展開になっても馬券に絡んでいないということも気になるところです。

ニュージーランドトロフィーのラップチャート
・平均的な流れ
・ラスト1Fが平均を超過

横一線からのよーいドンでラスト1Fが平均を超過。単純に上がり要素が強いと言えそうですね。平均ペースだったので一味違うと考えていましたが気が変わりました。性質的には2016年に近いので、結局のところ「連対馬よりも3着以下で程よく負けている馬の巻き返しに注意」という例年通りの攻め方で良いように思います。

ただ、見直せるような馬がいないような気がしますね(小声) レインボーラインのように実績があるとか直線で不利を受けていたとか明確な理由があればいいんですけどねえ・・・。

うーん、まあ(5日0時頃の)オッズを見てひとつ言えることは、デルタバローズがダントツの最低人気というのはいくらなんでも過小評価されすぎているように思います。 連対馬よりも早めに動いて狭いところから割って0.1差3着なら内容的には悪くないと思います。

桜花賞のラップチャート
・平均的な流れ
・ラスト2Fが平均を超過

レースの流れとしては2016年に近いですね。この時は先行策を取らず4着に泣いたメジャーエンブレムが本来の競馬をして1着。不本意な内容で負けているなら見直す価値はあると言えそうです。昨年のアエロリットも後方からの競馬で5着→先行策で1着してますしね。見直すとしたら出遅れて直線で詰まりに詰まったプリモシーンですかねえ。さりげなくディスっていくスタイル。

アーリントンカップのラップチャート
・前半がやや速い

今年から2回阪神の開催最終週となりましたが、時計の出る馬場コンディションだったこともあって1回阪神開幕週と比較しても遜色ないですね(白目) ラップの遷移的にはNHKマイルCに近いと思います。なので上位は素直に評価しておきたいですね。