ワーザー Werther 124
Tavistock | モンジュー | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Floripedes | Top Ville | ||
Toute Cy | |||
Upstage | クエストフォーフェイム | Rainbow Quest | |
Aryenne | |||
Pedestal | High Line | ||
Mrs. Moss | |||
Bagalollies | Zabeel | Sir Tristram | Sir Ivor |
Isolt | |||
Lady Giselle | Nureyev | ||
Valderna | |||
Lady's Night | Ascot Knight | Danzig | |
バンビテイーテイー | |||
Night Stand | Fluorescent Light | ||
Take a Stand |
ワーザー Wertherは昨年のクイーンエリザベス2世Cの勝ち馬にして香港の年度代表馬。現地主催者発表のレーティングでは選出馬で唯一120を超えている。
父Tavistockはニュージーランド産馬でワイカトドラフトスプリントなど7FのG1で2勝を挙げた09-10Aus/NZチャンピオンスプリンター。モンジュー Montjeu産駒にしては珍しい短距離型だった。
産駒もオセアニアを中心に活躍しており、自身とは異なり中距離以上で成果をあげている。ワーザー以外にもTavago(豪ダービー)、Tarzino(ヴィクトリアダービー)らがG1を制している。産駒の活躍もあって2017年の種付料は初年度の5倍以上となるNZD65000まで高騰した。
母Bagalolliesはオーストラリア産馬。Peaks and Valleys(1995年のカナダ年度代表馬)やオープンマインド Open Mind(ニューヨーク牝馬三冠)らと同じ母系だが、3代以内に目立った活躍馬は出ていない模様。
母父Zabeelはオセアニアで大成功を収めた種牡馬。その産駒はメルボルンC、コーフィールドC、豪ダービーといったオーストラリアの主要長距離G1で活躍しており、前述の3レースでは3勝以上をあげている。
シークレットウェポン Secret Weapon 119
Choisir | Danehill Dancer | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Mira Adonde | Sharpen Up | ||
Lettre d'Amour | |||
Great Selection | Lunchtime | Silly Season | |
Great Occasion | |||
Pensive Mood | Biscay | ||
Staid | |||
Just Devine | モンジュー | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Floripedes | Top Ville | ||
Toute Cy | |||
Shirley Blue | Shirley Heights | Mill Reef | |
Hardiemma | |||
Blue River | Riverman | ||
Azurella |
シークレットウェポン Secret Weaponは2016年ジョッキークラブC(香港C前哨戦的な位置づけ)でミリタリーアタック Military Attackらを抑えて1着、2016年香港Cでモーリスの2着と芝2000で高いパフォーマンスを発揮している。
父Choisirはオーストラリア産馬。4歳時に本格化を迎え、ライトニングS(豪G1 芝1000)とゴールデンジュビリーS(英G1 芝1200)を勝っている。代表産駒は英仏の1600以下のG1で3勝したOlympic Glory、BCターフスプリント勝ちのObviously、2010年カルティエ賞(最優秀スプリンター)のStarspangledbannerなど。その中で中距離で好走を続けているシークレットウェポンは異色で、母系の影響力が強いのかもしれない。
デザインズオンローム Designs On Rome 118
Holy Roman Emperor | デインヒル | Danzig | Northern Dancer |
Pas de Nom | |||
Razyana | His Majesty | ||
Spring Adieu | |||
L'On Vite | Secretariat | Bold Ruler | |
Somethingroyal | |||
Fanfreluche | Northern Dancer | ||
Ciboulette | |||
Summer Trysting | Alleged | Hoist the Flag | Tom Rolfe |
Wavy Navy | |||
Princess Pout | Prince John | ||
Determined Lady | |||
Seasonal Pickup | The Minstrel | Northern Dancer | |
Fleur | |||
Bubinka | Nashua | ||
Stolen Date |
デザインズオンローム Designs On Romeは2014年のQE2世C勝ち馬で同年の香港年度代表馬。昨秋のシャティンT(G2 芝1600)1着以降精彩を欠いている。
父Holy Roman Emperorはアイルランド産馬で現役時は英愛の短距離G1を2勝し、7Fのジャンリュックラガルデール賞(2歳限定G1)では1分18秒60という好時計を出している。産駒は短~中距離で活躍する馬が多いが、豪、新ダービーやコーフィールドC(いずれも芝2400)を制したMongolian Khanのように距離をこなせる産駒もいる。
母Summer Trystingはアメリカ産馬で、従弟に愛ダービーなどG1 2勝のGrey Swallow、甥に伊グランクリテリウムのNight Styleがいる。フサイチパンドラやEl Gran Senorと同じ母系といった方がわかりやすいかもしれない。
ブレイジングスピード Blazing Speed 117
ディラントーマス | デインヒル | Danzig | Northern Dancer |
Pas de Nom | |||
Razyana | His Majesty | ||
Spring Adieu | |||
Lagrion | Diesis | Sharpen Up | |
Doubly Sure | |||
Wrap It Up | Mount Hagen | ||
Doc Nan | |||
Leukippids | Sadler's Wells | Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Fairy Bridge | Bold Reason | ||
Special | |||
Teslemi | オジジアン | Damascus | |
Gonfalon | |||
Martha Queen | Nijinsky | ||
Rosetta Stone |
ブレイジングスピード Blazing Speedは2015年のQE2世C勝ち馬で2016年も3着している。成績にムラがあるものの一線級相手に大駆けする魅力がある。
父Dylan Thomasはキングジョージや凱旋門賞を制し、2007年カルティエ賞(年度代表馬 最優秀古馬)に選出され、半姉のQueen's Logic(父Grand Lodge)もカルティエ賞(2歳牝馬)を受賞している。種牡馬としてはヨーロッパ賞連覇のナイトフラワー NightflowerやコロネーションCを制したPether's Moonなどを出している。しかし、競走実績と血統背景から期待されたような成果を出せず種付け料は年々下がっており、2017年は初年度の1/10となる5万ユーロまで落ち込んでいる。
母Leukippidsはアイルランド産馬で、半兄に香港ダービー馬Johan Cruyff(ブレイジングスピードの伯父にあたる)がいる。Johan Cruyffは香港調教馬にしては珍しく種牡馬入りを果たしている。
ネオリアリズム Neorealism 117
ネオユニヴァース | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ポインテッドパス | Kris | Sharpen Up | |
Doubly Sure | |||
Silken Way | Shantung | ||
Boulevard | |||
トキオリアリティー | Meadowlake | Hold Your Peace | Speak John |
Blue Moon | |||
Suspicious Native | Raise a Native | ||
Be Suspicious | |||
What a Reality | In Reality | Intentionally | |
My Dear Girl | |||
What Will Be | Crozier | ||
Solabar |
父ネオユニヴァースは皐月賞と日本ダービーを制したクラシック二冠馬。種牡馬として国内外でG1を3勝したヴィクトワールピサ、日本ダービー親子2代制覇を成し遂げたロジユニヴァースらを送り出して成功を収めている。直仔も続々と種牡馬入りを果たしており、ヴィクトワールピサ、アンライバルド、トーセンファントムの産駒が重賞を勝つなどサンデーサイレンス系の中でも勢いのある系統である。
芝とダート両方で勝ち星を挙げる産駒が多く、洋芝や時計のかかる馬場に対応できるのも強みである。条件がガラッと変わってもあっさり対応したり、路線変更によって覚醒したりすることも珍しくない。
母トキオリアリティーはアメリカ産馬で現役時はJRAの芝、ダート短距離で3勝。母系から目立った活躍馬は出ていないが繁殖成績は非常に優秀でアイルラヴァゲイン、リアルインパクト、ネオリアリズムがG1や重賞で活躍している。Meadowlake、In Realityといった異系の血を代々重ねられたことにより主流血脈と配合しやすいこともあって様々な種牡馬と交配され、息の長い活躍をする産駒が多い。
ザユナイテッドステイツ The United States 116
Galileo | Sadler's Wells | Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Fairy Bridge | Bold Reason | ||
Special | |||
アーバンシー | Miswaki | Mr. Prospector | |
Hopespringseternal | |||
Allegretta | Lombard | ||
Anatevka | |||
Beauty Is Truth | Pivotal | Polar Falcon | Nureyev |
Marie d'Argonne | |||
Fearless Revival | Cozzene | ||
Stufida | |||
Zelding | ウォーニング | Known Fact | |
Slightly Dangerous | |||
Zelda | Caerleon | ||
Mill Princess |
ザユナイテッドステイツ The United Statesはアイルランド産馬でオーストラリア調教馬。米国なのやら愛国なのやら豪州なのやら。2016年ランヴェットS(豪G1 芝2000)勝ち馬だが、昨秋のクリスタルマイル(豪G2 芝1600)1着以降芝1600~2000で人気になりながらも3~5着×2とやや精彩を欠いている。
父Galileoは大種牡馬Sadler's Wellsと凱旋門賞馬Urban Seaとの間に生まれた良血馬。競走馬としても種牡馬としても大成功を収め、後継種牡馬も数多く輩出している。レーシングポストの産駒統計を見るとどの距離でも成績がよく、7~9Fが最も成績(勝利数、勝率)が良いようだ(2017年4月24日時点)。
母父PivotalはナンソープS(英G1 芝1000)を制したスプリンター。産駒も9F以下での活躍が目立つが、英愛オークスを制したSariskaやドバイWCでレコード(AWでの記録)勝ちしたAfrican Storyのように中距離以上での活躍馬も出ている。母父としてもファンディーナやミッキーロケットを出しており、距離に対する融通性はありそうだ。
ディクトン Dicton 115
Lawman | Invincible Spirit | Green Desert | Danzig |
Foreign Courier | |||
Rafha | Kris | ||
Eljazzi | |||
Laramie | Gulch | Mr. Prospector | |
Jameela | |||
Light the Lights | Shirley Heights | ||
Lighted Glory | |||
Saying | Giant's Causeway | Storm Cat | Storm Bird |
Terlingua | |||
Mariah's Storm | Rahy | ||
イメンス | |||
pas de reponse | Danzig | Northern Dancer | |
Pas de Nom | |||
Soundings | Mr. Prospector | ||
Ocean's Answer |
ディクトン Dictonは仏マイルG3で1着、仏2000ギニーと仏ダービーで3着。この辺りまで来ると実績、距離、コースいずれも不安ありという感じだが、レーティングでいえばネオリアリズムと2しか変わらないという。
父Lawmanは仏ダービー馬。代表産駒はカナダと仏国で中距離G1で2勝を挙げたJust The Judge。祖母Pas de Reponseは1996年カルティエ賞(最優秀2歳牝馬)で、サンデーサイレンス産駒のSunday Doubtはディクトンの伯父にあたる。Sunday Doubtは米国産、仏国調教馬、インドで種牡馬という経歴の持ち主だが、早逝によりファーストクロップのみのようだ。
パキスタンスター Pakistan Star 112
Shamardal | Giant's Causeway | Storm Cat | Storm Bird |
Terlingua | |||
Mariah's Storm | Rahy | ||
イメンス | |||
Helsinki | Machiavellian | Mr. Prospector | |
Coup de Folie | |||
Helen Street | Troy | ||
Waterway | |||
Nina Celebre | パントレセレブル | Nureyev | Northern Dancer |
Special | |||
Peinture Bleue | Alydar | ||
Petroleuse | |||
Next Gina | ペルジノ | Danzig | |
Fairy Bridge | |||
Night Petticoat | Petoski | ||
Nightrockette |
パキスタンスター Pakistan Starはドイツ産馬にして香港調教馬。重賞未勝利でレーティングも選出馬のなかで最も低いが、香港クラシックCと香港ダービー(両方とも香港ローカルG1)で最後方から追い上げて2着している。ちなみにデビュー戦はyoutubeで30万回以上再生されており、知る人ぞ知る競走馬のようだ。
※画像はデビュー戦(遷移先はyoutube) HKJCからでもレース動画は視聴可
http://racing.hkjc.com/racing/info/horse/smartform/english/V325
父Shamardalは2004年のカルティエ賞(最優秀2歳牡馬)、2005年仏クラシック2冠馬である。UAEダービーこそ9着に敗れたが芝では無敗で英仏のG1で4勝している。Dan ExcelやAble Friendなど香港での活躍馬を輩出している。
感想やら注意事項など
海外のレースで消去法をやる際に血統をいちいち調べて手間がかかったので一覧にしてみました。むしろこっちの方が時間がかかって意味がなかったという。wikipediaでも見た方が圧倒的にはやいですね(疲弊)
この形式では絶対にやりませんが(血統について解説してくれる方がいるのであればこの限りではありませんw)、日本のレースでも血統まとめを将来的にやりたいですね。
また、この記事は主にJRAやレーシングポストなどを参考にしております。例によって正確性および安全性については保証いたしません。事実確認は各々でお願いします。
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